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医学論文で研究倫理をめぐる虚偽記載 ― 東大医科研
まさに絶妙なタイミングで、このニュースを目にしたという感じである。

東京大学医科学研究所、分子療法分野研究室 (東條有伸教授) がかかわった
医学論文において、
研究倫理に関する虚偽記載が繰り返されていたことが、
朝日新聞の調査でわかったという。

その虚偽記載の内容としては、以下の2点があげられている。
  ◆血液など(白血病細胞)の検体の使用について、患者から文書で同意を得たと
   記載されているが、実際は、一部の患者からしか同意をとっていなかった。
  ◆倫理審査委員会の承認を得たと記載されているが、
   実際は、承認どころか、倫理審査の申請もしていなかった。

「倫理委承認」「患者が同意」と偽り3論文 医科研教授
http://www.asahi.com/national/update/0710/TKY200807100371.html

国補助の研究でもうそ 報告書、患者同意得ず 虚偽論文
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200807110201.html

外部調査委を設置、関係者の処分も 東大虚偽論文
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200807110182.html

( ↑ ここでは、本来のニュースソースである、朝日新聞の記事のみを掲げておく。)

患者の身体にかかる負担や、個人情報保護の問題などといった要因を考慮して、
現在では、
細胞や血液の検体を使用する研究において、上記の2点を遵守することは、
国際ルールとなっているそうである。
2003年7月に厚生労働省が定めた、「臨床研究に関する倫理指針」 においても、
研究機関の倫理審査委員会が事前に研究計画書を審査すること、
患者から文書による同意を得ることが、この種の研究には求められているらしい。

sabiは、
“世間の人たちは、この報道をどんなふうにとらえているのだろうか?” と思い、
とりあえず、ネット検索できる範囲内で、その反応にざっと目を通してみた。
すると、意外にも、
「そんなささいなことで、こんな大騒ぎになってかわいそう」
「しかるべき手順を踏んでなかっただけのことで、研究内容にウソがなければ、
別にいいんじゃない?」
「データの改ざんとか、もっとひどいのがいくらでもあるのに……」
といった論調の意見が、少なからず見受けられた。
sabiとしては、かなりの驚きである。

中には、
「手続きがものすごく大変で、めんどくさいんだよね」
というような趣旨の書き込みもあった。

確かに、手続きが大変であることは否めないだろう。
労力や手間の問題だけでなく、その手続きに時間がかかればかかるほど、
研究の行程も遅れ、他の研究者に出し抜かれる確率も高くなる。
しかし、だからといって、その手続きをすっ飛ばしていち早く研究成果を発表し、
地位や名声を得るといった行為 (←それが目的でないにしても) が、
正当化されていいのだろうか???

ジャンルを問わず、研究において遵守すべきルールはたくさんある。
たとえば、sabiの研究分野 (教育学) で考えてみても、
“出典は必ず明記する” とか、
“実証研究において、データの改ざんや捏造をしてはならない” とか、
“アンケートやインタビューなどの手法を用いる場合は、事前に掲載許可をとり、
かつ、プライバシーにも十分に配慮する” とか、いろいろ。

データの捏造はともかくとして、
これらの約束事を 「ささいなこと」 と考える人たちも、世の中にはいるのだろう。
しかし、sabiにとっては、
これらを “研究内容” と切り離してとらえるということ自体、考えられない。
仮に、こうしたルールを無視している研究論文があったとして、
「それはいいから、“研究内容” だけを純粋に評価してくれ」 と言われても、
どうにも評価のしようがない、というのが正直なところである。

理系の人の感覚は、sabiにはよくわからなくて、
もしかしたらそのあたりの腑分けに、もっとクールなところがあるのかもしれない、
とも思ったりもする。
しかし、研究が、個人の生活範囲内における趣味としてではなく、
社会的・公共的な営みとして行われる以上、
ルールを逸脱した研究は、もはや研究として認められない。

倫理にもとる行為や、人権侵害につながるようなことが、
平然と行われるような研究界には、絶対になってほしくない。


JUGEMテーマ:学問・学校
| ニュース(大学関係) | 10:03 | comments(68) | trackbacks(4) |
告発
下記は、このブログの過去記事 「研究者の良心って‥‥」 のコメント欄
http://sabi-see.jugem.jp/?eid=90#comments) から、
主として 「被害者N」 さんとのやりとりを抜粋、転載したものである。

さんざん悩んだが、
どうしてもこのような形で、記事としてあげずにはいられない。

根っからの文系人間であるsabiは、
ここに記載されてあることが事実であるかどうか、検証するすべをもたない。
しかし、 「被害者N」 さんの記述に、
(直感的にではあるが) “真実” を感じたことも、また否めない。
だからsabiは、
“だれかに検証してほしい” という思いを、抑えることができないのである。

----------
2006.01.12 Thursday    author : さびしんぼう
研究者の良心って‥‥
コメント

私は研究盗用の被害にあっています。
盗用しているのは、阪大工学部の教授です。もうすぐ名誉教授になるはずの人です。
ある日、友人から朝日新聞の科学欄を見せられ「これは君の仕事だろう」と言われ、びっくり仰天、共同研究していたはずが、まったく無視されて新聞発表してました。調べると、勝手に論文は書くは、やりたい放題。(日刊工業にも2件!)
当方は民間企業の研究者、しかも私の内部プレゼンを聞いて共同研究を持ちかけられてはじめた、オリジナルはまったくこちらにある話です。
なのに、会社は私のほうを抑圧してしまいます。
こんな日本に未来なんか無い。

| 被害者N | 2006/01/22 12:11 PM |


>被害者Nさん

はじめまして、sabiです。
私のブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

許せないです。
怒りがこみあげまくっています‥‥。

名誉教授なんて、
表立った問題を起こさずに一定期間勤め上げさえすれば、
どんな人だってなれますよね。
人格がどうであれ、品性がどうであれ。
なにが「名誉」なもんか、と思うことがしばしばです。

私は、正義はあくまでつらぬくべきもの、
悪事は洗いざらい明るみにすべきものだと考えていますが、
会社との間に軋轢があって、Nさんの立場が危うくなるのだとしたら、
事はそんなに単純ではないだろうな、とも思います。
(会社がそういう態度をとること自体、ひどい話ですが。)

しかるべき機関に相談して、
ご自身の立場を守りつつ、不正を暴く手立てを探るというのは
難しいでしょうか。
以下、ご存じかもしれませんが、もしご参考になれば幸いです。
(URLの頭に、hをつけてください。)

◆日本学術会議
「科学における不正行為とその防止について」
「科学におけるミスコンダクトの現状と対策」
ttp://www.scj.go.jp/ja/info/comment/050831-2.html

◆京都第一法律事務所
「自分の研究論文を他人に盗用され、それが学会誌に掲載されて
いました。この場合、どうすればよいでしょうか?」
ttp://www.daiichi.gr.jp/soudan/kenkyuu/10.htm

| さびしんぼう | 2006/01/23 11:19 AM |


さびしんぼう様
情報ありがとうございます。
実際のところ、日本ではなかなか打つ手が無いのが実状ですよ。
実は、この事態になる遠因は、中村修二氏と同様、それより悪質な事件が背景にあります。
私は、11年前にナノ粒子の大量生産法を見つけ、それを用いた製品開発にも成功し(多分、現時点で実際の製品を作ったナノテクはこれぐらいでしょう)日本特許もとり、USPも2件成立させたし、私自身も学卒からいきなり博士号を得るような仕事をしました。40人ほどの会社にしては画期的でした。
ところが、この成功をねたんだ社長から、なんと、解雇されてしまいました。管理職だったので、契約制だったことを悪用されました。
中村さんは、それでも2万円はもらっていたのに、私は高々60万円の退職金で放り出されました。
日本においては、技術者なんて奴隷(農奴)です。
半年失業した後今の会社が拾ってくれたのですが、結局この会社も欲しいのは人ではなく技術のみのようです。結局私が表に出ることを極端に嫌っており、この分野での社外発表はことごとく握りつぶされ、会社プロパーの連中の手柄になっています。結局私の仕事を大学の先生への貢物にしたのが実状でしょう。 当然のごとく私に対するケアは何もありません。(担当をはずされただけですね、もともと私の仕事なのに・・)
 日本なんて、こんなやつらの集まりです。
飯を食わねば生きていけません。家族もいます。残飯でも食い物です。それが実状です。
(助けてくれる、人物たちもたくさんいるのですが、社会の仕組みは悪いやつらが主役ですね)

| 被害者N | 2006/02/09 1:43 AM |


>被害者Nさん

こんにちは、sabiです。

本当にひどい話です。
優秀な才能を持った方が、きちんと評価されないどころか、
こんなひどい仕打ちを受けているなんて‥‥。

これが日本の企業の体質なのでしょうか。

中村修二さんは、日本のエンジニアたちに対して、
「きちんと評価をする企業で、好きな仕事をしてほしい」
「今の勤め先で無理ならば、それができる企業への転職を」
「研究・開発職の人であれば、報奨金の上限を撤廃した企業に行ってほしい」
と述べておられますが、
日本でそんな企業は、きっとごくわずかなのでしょうね。

アメリカに渡るというのは、無理なんですよね‥‥?
資金的な問題でしたら、
仲間の力を借りて世論に訴えて、
「支援する会」のような形でカンパを募るというのも考えられますが、
それもなかなか難しいですよね。

博士号まで持っていらっしゃるのでしたら、
大学や大学院に就職するという手もあるかもしれません。
安月給ですけど‥‥。
大学でも盗用事件はありますが、たぶん企業よりはマシだと思います。
解雇されることも、そうそうありませんし。

すぐれた研究者が、権威をかさに着た人たちに利用されて、
その成果を搾取されるのは、本当に許せないことです。
私は大阪大学に、こっそり密告してやりたい気分です。
でも、それではNさんの立場が悪くなってしまいますよね。

何か方法がないか、また考えてみます。
どうか負けないでください!

| さびしんぼう | 2006/02/09 9:42 AM |


すみません、お久しぶりのコメントです。中村修二さんの問題や何やらは、日本の制度的な問題だと思っています。不正競争防止法が改定(とても、改正とは書けない)されたことをご存知ですか?この件で、経産省の役人が、「もう少し簡単に懲罰できるようにしたかったんだが、もう二度と中村修二のような不埒者を出さないために改定した」と述べるのを聞いています。
日本において、研究者・開発者は会社・組織(独法も当然入ります)を辞めたら、たとえ会社都合でも、基本的に頭の中にある・あったことを含め一切それまでの経験・情報を使う仕事をしたら、懲役に処せられる危険があることはご存知ですか?
重要な発見開発をしたら、その会社・組織の奴隷になるしか生きる道は無くなる、たとえ理不尽な目にあおうと生殺与奪の件は会社が持っているのです。そういう意味では、私は亡命するかお慈悲深い奴隷主を見つけるしか手は無いのかもしれません。

| 被害者N | 2006/05/21 11:25 PM |


>被害者Nさん

こんにちは、sabiです。
不正競争防止法のことは、実は昨日テレビを見ていて知りました。
(なんて情報の遅い私‥‥。)
そのときは、「ああなるほど、知的財産権の保護のために改正されたんだな」
という程度の認識しかなかったのですが、
実は、そういう根の深い問題があったんですね‥‥。

経済産業省の人たちは、
基本的には、日本経済を発展させてくれる研究者を育てたいのでしょうから、
中村修二さんのような人は、
彼らにとっては反逆者ということになるのでしょうね。

頭の中にあることが何も使えないのだとしたら、
研究者は、よその企業に移ることなどとてもできない、
ということになってしまう‥‥。
恐ろしいことです。
結局、「個人」という概念は一切ない、ということですよね。

こんな理不尽なしくみに対して、何かなすすべはないものでしょうか。
なんとも腹立たしくて、しかたありません‥‥。

| さびしんぼう | 2006/05/22 8:38 AM |


はじめまして。bestowです。
阪大の捏造事件について、少しコメントさせてください。

私がいたころの阪大は、自由な雰囲気にあふれ、若手が積極的に議論をするような雰囲気がありました。でも、そのころから、捏造は始まっていたのですね。実は、もっと前からかもしれません。そして、今も続いています。

実は、先週の金曜日に阪大の友人(42歳、助手)が亡くなってしまいました。新聞などの報道では、自殺したことになっています。しかし、ここ1ヶ月だけでも、5人以上の知り合いと酒を飲み、話をしています。この研究室では、10年程前にも事件が起こっています。そのとき、適切に対処していたら、今回の事件は起こらなかったかもしれません。

奥さんと子供を残して、研究室で自殺したとすると、死ぬことによって、彼は何を訴えようとしているのでしょうか。この事件に対して阪大がどのような対処をするかによって、先の捏造事件以上の捏造事件になると思います。

| bestow | 2006/09/06 7:37 PM |


>bestowさん

こんばんは、はじめまして。
sabiこと、さびしんぼうと申します。

コメントをいただき、どうもありがとうございました。
お返事が遅くなりましたことを、お詫びいたします。

この報道のことを、私は知りませんでした。
心よりお悔やみ申し上げます。
本当に、なんと言ったらいいのか‥‥。
42歳、まだまだこれからという時期ですよね。
もし、自殺という報道が真実なのだとしたら、
ご家族を残してのそうした行為は、
よほどのことがあったうえでの“決断”であったのだろうと推察します。

ネットで検索してみたのですが、
大学側は、その方が所属しておられた研究室でのデータ捏造について、
調査委員会を設置して、8月初旬から調査を進めていたようですね。

その方は、捏造を明るみに出すべく何らかのアクションを起こして、
そのために、トップから圧力をかけられていたのでしょうか。
そして、そのことを生前、
お友だちの皆さんに相談しておられたのでしょうか‥‥。

それにしても、こんなことになるまで、
大学側は、何も打つ手がなかったのでしょうか。
悔しいですね。本当に。

10年前の「事件」というのも、気になります。
大切な生命までもが断たれなければならないような問題が、
もし、その研究室の内部に隠蔽されているのだとしたら、
何らかの形で早く明るみに出してほしいと、切に願います。

| さびしんぼう | 2006/09/13 9:57 PM |


阪大の杉*教授の件、なぜ助手の方が殺され(手を下したのが助手本人かどうかを問わず)なければならないのか、おかしな話だと思います。
 さて、私の話ですが、先日エレクトロニクス**学会の11月号の会誌を見て、あまりのことに息を呑みました。
特集があったのですが、5題の総説の中に2題が実際のところ、盗用もしくは剽窃であった点です。阪大グループはとうとう引用文献からすら私の名前を抜きました。私が直接指導した学生は、盗用の成果を持って某・日*製作所の材料研究所に入ったようで目出度い限りです。
 阪大の公開データから見る限り特許も数件出しているようですし、好き勝手なものです。
 しかしまた、恐ろしいのは、その後ろに会社と組んで私を追い出すのに協力を頂いたと思われる公*試の研究員が堂々と書いているではありませんか・・・・
 いつから日本の「研究者(ほんとに彼らが研究者なのかはわかりませんが)」恥を失ったのか・・・
 でも、このような特集を組むエレクトロニクス**学会も学会としてどうなのでしょうか、単なる**なのか抜*ているだけなのか、久しぶりに笑えました。

 日本の、エレクトロニクスが凋落するのも道理です。

| 被害者N | 2006/12/13 1:57 AM |


>被害者Nさん

こんにちは、おひさしぶりです。

これではわが国の将来もお先真っ暗だなぁと、ただただため息です‥‥。
嘆きの言葉しか出てきません‥‥。

私も若い頃、文系の全国学会で事務局幹事をしていましたが、
たとえ事務方であってもそれなりに、
自分たちの学会(&学界)の未来のことを真剣に考え、
運営や議論に一生懸命携わり、参加していました。
いまの若い人たちも、きっとそうだと思います。

現在、悪質な行為を働いている教授たちにしても、
そういう下積み時代を経て、自らの研究能力を培ってきたのでしょうし、
大勢の若い研究者の方たちに、幾度となく助けられてきたからこそ、
彼らの今日があるのだろうと思います。

それにもかかわらず、
そうした未来ある人たちを援助・育成するどころか、
その成果を横取りし、踏みつけにするなど、最低の行為です。
学会は、この種の行為を未然に防ぐという意味での評価機関としては、
もはや機能しないのでしょうか。
権威をかさにきたエセ研究者たちは、もはやチェックの対象から外され、
堂々と盗用行為のできる世の中になっているのでしょうか。
恐ろしい限りです。

しかし、どうか負けないでください。
正義はいつか勝つはずだと、私はやっぱり心のどこかで信じています。
(教育基本法の成立で、かなりダメージを受けてはいますが‥‥。)

| さびしんぼう | 2006/12/16 4:49 PM |


悲しいこと

さびしんぼう様
いつも、愚痴ばかりになり、申しわけありません。
中村修二さんも、日立の米澤さんも、東芝の枡岡さんも多分皆同じ気持ちをお感じではと思いますが、開発者にとって、自分の開発したモノは、「わが子」なのです。
私の悲しい点は、ひとえに「わが子」を取られ、かつ、「わが子」を自分の手で充分に育てることが出来ない悲しみなのです。
私は、中村修二さんは裁判に負けたのだと思います。なぜなら「わが子」を自分の手に取り戻すことは叶わず、その仕事は取り上げられてしまったのですから、金を積まれても悲しさは残っておられると思います。

私にとっての「わが子」は、酷い玩具にされております。

発明者の強みは、「わが子」の隅々を知っていることです。

残念ながら、盗用者達はこの子の表層しか見えておりません。従って、先に示した学会誌の中身は幾つかの点で間違った見解を示しております。

私は、この材料・技術をきちんと成人させたいとの願望は持っていますが、・・多分このまま行けば狂ったまま、この子は死の谷に落ち込んでしまうでしょう。

私の知人の中にも阪大出身の立派な方もおられるのですが、何故か私にとって阪大は鬼門の様です。
先の学会誌の後のほうも阪大出身です。

実際のところ、阪大当局には2度ほど情報は通知したのですが、何の反応もありません。

本間教授の件も考えると、何がしか阪大には構造的な変な土台があるのでしょうか?
私は、大阪市立大学で学位を頂きましたし、大阪の町は好きなのですが、沢山の泥水も飲まされ、結局大阪を離れざるを得なく現在に至っております。

先日、文科省のホームページに研究不正に対しての届け出窓口を設けたとの記事で、その窓口をチェックしましたら、科研費等文科省関係予算にかかわる研究のみであり、かつ、告発が「虚偽」の場合、告発者は訴えられるとの警告付きの窓口でした。・・・何のための窓口なのでしょうね

もし、エレクトロニクス**学会が、少しでも自浄能力があるのならば、RNA学会のように多少の調査を実施してくれたら嬉しいのですが、また、後の方の公*試の研究員が文献としてあげた特許の名前の順番がどうなっているのかぐらいチェックしたら、誰が主発明者なのかすぐにわかります。

すみません、また愚痴になってしまいました。

研究盗用は「わが子」を拉致されるのと同義であることを御理解頂ければ幸いです。

(新教育基本法は、滅私奉公ですか? 個人を殺して集団に奉仕して、・・・経産省の役人が言う通り、私は不埒者なのでしょう)

| 被害者N | 2006/12/22 3:03 AM |


>被害者Nさん

こんにちは、sabiです。

「わが子」に等しいという感情、私も大いに共感いたします。
それが論文であろうと、文学・芸術作品であろうと、農作物であろうと、
創作すること・ものを生み出すことに携わる人たちはみんな、
自らのcreatureに対して、そうした感情を持つことと思います。

ただ、開発・発明という分野に関して私は素人ですから、
もしそれが他人の手によっていいかげんな扱いをされた場合に、
どんな悲惨な結果が待っているのか‥‥
これについては、私が持ち合わせているわずかばかりの知識に基づいて、
想像力を働かせるしかありません。
それが開発者にとってどれほど悔しく、辛いことであるのか。
もしかしたら、そこには、
私の想像の及ばないほどのものがあるのかもしれなくて、
ただただ、心をいためるしかありません。

なぜ、大学当局からは何の反応もないのでしょう?
今後、調査をするつもりがあるのかどうか、
とにかく何らかの対応を考えていく予定があるのかどうか、
速やかに回答する義務があろうかと思います。
確かに、阪大自体に、何か構造的な問題があるのかもしれませんね‥‥。

文科省の窓口の件も、ひどい話ですね。
しかも、自分のところの予算にかかわる研究のみ!?
いかにも文科省らしくて、あきれてしまいます。

例えばうちの大学の、セクハラに関する相談窓口では、
告発者の側には、その事実を証明する義務はありません。
事実かそうでないかを証明するのは、あくまで調査委員会の責務であり、
それが結果として「虚偽」であった場合、
もちろん、(個人的に)訴えられる可能性はゼロではないでしょう。
しかし、はじめからそんな警告が出されていたら、
そんな恐ろしいところには、だれも相談に行かないと思います。
告発する側としては、委員会の調査能力をどこまで信頼してよいのかすら、
皆目わからないでしょうし。

盗用問題も、ある意味パワハラの極致であって、
その「力」に与しない立場の第三者機関が入っていかない限りは、
解決しないのではないでしょうか。
しかし、大学当局も、学会も、文科省もあてにならないというこの状況。
なにか打開策がほしいです‥‥。

| さびしんぼう | 2006/12/26 2:26 PM |


何とか、止めたいのですが

正直なところ、彼らの暴走を止めたいと思い手を考えるのですが良い手がありません。
 彼らのホームページ情報から見ると、2004年以降、立て続けに論文を4報(先のエレクトロニクス**学会誌を入れると5報)プロシーディング11報、総説1件、特許3件も出しており、そのうち私が確認できるものは全て私の業績は無視されております。中には、材料の説明の引用文献は販売もされていない私の論文であったり、自己矛盾しているケースも多いのですが、あまりの多さに事実上この仕事を仕切っている観があります。
 たぶん、このままほおって置くと、取り返しがつかない状況になりつつあります。
 実際この仕事で、彼らはトヨ*自動車や日*製作所やらと共同研究を立ち上げているようで、最早私の業績を回復することは、日々困難になって来ています。

 実は、私の手元には経緯を示すメールのやり取りが明確に残っており、これをたどるだけでも、彼らの不正行為を明らかにすることは容易なのですが(もちろん電子情報なので証拠能力は低いかもしれませんが、他の証拠も合わせればはっきりします)、第一、コンタクト前に私が発明者である、その領域の特許は出願されていますし、基本アイデアがこちらなのは容易に証明できます。

 ですから、なぜ彼らがこのようなリスクを犯すのか、なぜそこまで他人を踏みつけに出来るのか理解できません。

 今日の報道で多比良教授と川崎助手が東大を懲戒解雇されたのを知りました。
 研究の捏造・改ざん・盗用が犯罪であることは共通認識になっていると思っているのですが。

 最後の手段として、私が彼らを止めることは出来ると思いますが、多分それは、ほとんど「刺し違え」の形にならざるを得ないと思います。

 本音では彼らが自主的に修正して欲しいのですが、既に転換不能点を越えてしまっています。
 また、この業績を取り上げられ、いつの間にか社内で開発者の位置づけが社内プロパーに替わっていたり、かつ迫害に似た扱いもあり、どこまで耐えるべきなのか、正直つらいのが実状です。

 このまま行くと、どこかで破滅的な動きをしてしまうかもしれません。

| 被害者N | 2006/12/28 2:01 AM |


>被害者Nさん

こんばんは、sabiです。

まさに、刺し違えることでしか、
この不正を止めることはできないのでしょうか。
だからこそ、その人たちもたかをくくって、
好き放題やっていられるのでしょうか。

しかし、もし仮にこの状況で刺し違えた場合、
これまでに私がお聞かせいただいた範囲で考える限りにおいては、
被害者Nさんが負われることになるであろう傷よりも、
相手方にとっての傷のほうが、より大きいような気がしているのですが。
(というよりも、いまのところ先方は無傷の状態なのでしょうけれど。)

とはいえ、それで被害者Nさんが失職し、
再就職の道も絶たれるような羽目になるのであれば、
やはり、それは最悪の事態ですよね‥‥。

なぜ、そういうことになってしまうのか。
現代のわが国の企業社会とは、しょせんそういうものなのか。
納得いかないものがあります。

すぐれた研究力量があっても、その名前を世に認められない限り、
どうにもならないのでしょうか。
他人を利用するような人たちのしがらみから解き放たれるべく、
周囲のつながりを生かして、あらゆる可能性を探って、
なんとか道がひらけないものでしょうか。

| さびしんぼう | 2006/12/28 10:10 PM |


sabi様

私も、多分彼らにとって破滅的になるだろうことは判ります。理研が表明しているように、盗用は3つの研究不正にカウントされている重要な不正であり、私の持っている情報だけでも充分に彼らの息の根を止められるでしょう。
はじめは、(名誉)教授の暴走ではないか?助教授(現・教授)(元)学生は引きずられたのか?と思い、どこかで、誰かが止めてくれるのではないかとも考えたのですが、・・・
私が、対応策を取れば、多比良教授の研究室の関係者が受けたのと同様、あるいはそれ以上に、特にこの研究で多分博士を取ったであろう(元)学生の一生も傷つくだろうことは十分予想がつきます。
彼が、修士2回生の折、私に「この材料のおかげで研究を続ける意欲が出ました」と言った言葉を忘れられません。

しかしながら、彼の学位論文を私は知りません。

現在、事実上この領域の業績を完全に否定されている私の立場を回復するためには、多分どこかで「宝刀」を抜かなければならないのでしょう、しかも抜いた以上、中途半端では私自身の破滅になるでしょうから、トコトンやるところまで行くしかないでしょう。
なぜ彼らは、私をそこまで追い詰めるのでしょうか

特に、最近の論文等は助教授(現・教授)や元の学生がトップ名で書いているのですから彼らも共同正犯なのでしょう

私の立場がどうなるのかは、まったく見えません。

これまでも、あまり普通の常識的なラインからは外れていますし、研究領域も研究環境も多分想像の埒外でしょう。
正直なところ、まともな研究環境で仕事をしたことはほとんど無くても業績はあげてきたし、社外の人脈も作りあげてきたし、

ですから、私は多分刀を抜くでしょう、しかもあまり綺麗ではない形で始末を付けるしかないとも思っております。

会社がどう出るかは全く判りません。少なくとも公式には処分は出来ないはずですが、嫌がらせはひどいでしょうね

但し、既にその状態にあるとも言えますので、その点では変らないのかもしれません。

本当の気持ちは、こんなことで悩むより、実際の仕事がしたいのですが・・しかし、その仕事をするためにも、現状を看過は出来ません。・・準備が出来たところで年度末を目処として動くことになるでしょう

| 被害者N | 2007/01/06 12:46 AM |


>被害者Nさん

こんにちは、sabiです。

私もあの事件で、川崎助手が懲戒解雇されたことには驚きがありました。
筆頭著者であり、実際にその実験を担当していたとのことですから、
当然といえば当然なのでしょうけれど、
“本当にそれが妥当な処分なのか?”という疑問は残ります。

元助教授の方、元学生の方も、
そういう意味ではやはり同罪になるのかもしれませんが、
その方々は、Nさんに対する加害者であると同時に、
被害者でもある(または、今後そうなりうる)可能性も、
否定できないように思います。

告発することで救われるとも思えませんが、
このままでいることが、その方々にとって幸せだとも思えませんし‥‥。

Nさんが日々悩み続けていらっしゃる現在の状態は、
心身ともに、極限的に辛いことだろうと想像しています。
素晴らしい才能を持った方が、邪悪な人たちやシステムに阻まれて、
前へ進むことを止められているのは、本当に胸の痛むことです。
なんとか現状を打開できるよう、心から願っています。

| さびしんぼう | 2007/01/09 4:46 PM |


sabi様
正直なところ、彼らにそこまでの責任を取らせることに逡巡が無いとは言えません。はじめは、現名誉教授も、きわめて紳士的でしたし、多分、こちらの体制(会社)に、彼らを盗用に誘う要因があったことは間違いないでしょう。ましてや、現教授(前助教授)も、元学生も、紳士的ではありましたから、基本は善人なのでしょう。
多比良教授のケースでも、川崎君が環境に押しつぶされたことは充分に理解できます。だからと言って、多比良教授が全て悪いとも思えません。実際、私は多比良(元か!)教授との面識もあり、少なくとも多比良先生の業績は認められるべきものは思えませんので、現実だけ見れば、全て川崎君の責任であると言えなくも無い点では、ファン教授のケースとは異なるとも思います。
 しかしながら、一昨年の核酸化学シンポジュウムでの多比良先生の対応には、核酸化学の研究者達は皆怒っております。
 話がずれてしまいました。

 彼らには是非本来の研究者の良心に立ち返って、復活してもらいたいとは思いますが・・・・その前に、少なくとも、博士の資格を持つ以上、大人の責任を取る義務があります。

 研究不正は、正さないと、研究そのものが破綻します。
現に、私の盗用においては、発明者である私の目から見て明らかにミスリードされ始めており、使えない技術になってしまうでしょう。小柴先生は、「自分がやらなくても科学現象は誰かが必ずやる」と仰っていましたが、私はそれには同意いたしません。
 実際、多比良教授の件でも、ファン教授の件でも実際に研究発展の重大障害となっていると認識しています。

 多分sabiさんがお感じになっているように、阪大の現教授も元学生君も、このまま研究不正を「当たり前」のこととしてこれからの仕事を進めるならば、次にやることは、また研究不正でしかないと思います。しかも、はじめ、あれだけ誠意的に見えた連中が、実際のところ、現時点では中心でやっています。
 この状況を考えた場合、動かざるを得ないと考えています。

追記:私は材料ベースの研究開発を基礎としています。ユニークなナノ材料を2種類持っており、そのため、材料を使う領域として実装等のIT関連と、核酸化学関連のバイオ領域とに絡んでおります。一見無関係なようですが・・・(もちろん苦労はしますが)

| 被害者N | 2007/01/10 2:13 AM |


済みません、先の記載に、意味不明の箇所を作ってしまいました。
 多比良先生の部分、以下に修正します。

「少なくとも多比良先生の過去の業績は、認められるべきものはあると思います。従って、現実だけ見れば、今回の捏造は全て川崎君の責任であると言えなくも無い点では、ファン教授のケースとは異なるとも思います。」

| 被害者N | 2007/01/10 2:22 AM |


>被害者Nさん

こんばんは、sabiです。

東大の件には、そのような事情があったのですね。
マスコミの報道などで名前が前面に出るのは、
やはり教授ということにならざるをえないのでしょうか。
もちろん、いずれにしろ、
自らの背負っている社会的役割を自覚して、
きちんと責任をとっていただくことが必要であることには、
変わりはなかったとは思いますが‥‥。

研究成果の盗用が、たんにモラル云々の問題というだけでなく、
研究内容そのものを歪ませ、
科学の進む道を後退させてしまうということ。
Nさんとのやりとりをさせていただく中で、それがよくわかりました。
決して、見過ごされるべきことではありません。

Nさんのお仕事、非常に社会的影響の大きい分野でもあり、
業績としても重要であることが、素人の私にも理解できます。
(←真の意味では、理解できてはいないのでしょうが(^^; )
それにしても、ITとバイオとは!
本当に、幅広い領域に携わっていらっしゃるのですね;;;

ぜひともそれらの研究が、
正しい形で、社会的に活用されていくものになれば‥‥ と、思います。

| さびしんぼう | 2007/01/10 7:45 PM |


sabi様、お久しぶりです。
色々と有りました。結局不正は正されてはおりませんが・・

結論から言いますと、会社を辞めました。会社都合ですから、馘首になったわけです。

前職の会社は、ここ数年不祥事続きで、開発方針もハッキリせず、結局私の仕事は無くなりました。無くなると共に、わけの判らない組織への出向命令が来て、全く仕事になりませんでした。
結局、本当に共同研究をしている大学の先生達のアドバイスと尽力で、道を決めましたが、バイオ関連においても基本特許を会社名で取得(米国特許を成立させています)していたため、その対策に悩みましたが、会社側が事実上の退職勧告をしたことを根拠として、スピンアウトするとの名目で特許の譲渡を申し出て、退職金と相殺の形で買い取って出ることが出来ました。
しかしながら、同時に申し出た、ナノテク関連特許は拒否されました。
そんなこんなで、阪大への対策を取れる状況ではなかったのですが・・
実際、一昨日にも阪大の連中は平然とパクリ研究の発表を続けています。
ところが、久しぶりに特許を調べてみると、あるはあるは、前職会社の連中が私からパクッたアイデアを特許として、出すは、出すは、現時点で公開ですから私が在籍していた時点で、勝手に出していたわけです。阪大の連中との連名もありました。
技術泥棒も、会社ぐるみであったことはこれでハッキリしました。
 経済産業省の連中も、さぞ愉快しょう

 正直なところ、ナノ粒子関連はもう見たくもないという気持ちです。

 幸い、現時点はバイオ関連でやっと仕事にはなっていますし、良い先生たちに恵まれている部分は有るのですが・・・

ナノ粒子関連でも良い先生にも会ってはいるのですが・・
何か嫌ですね

| 被害者N | 2008/02/07 1:08 AM |


>被害者Nさん

こんにちは、sabiです。
本当にごぶさたいたしました。
こんなブログですが、ご記憶にとどめていただきありがとうございますm(__)m

そんなことになっていたとは……。
たいへんな日々だったのですね。

あまりにも不条理すぎる結末ではあるものの、
現時点で、実力を十全に発揮できる条件下にいらっしゃるのであれば、
Nさんにとっては、幸せな方向…… といえるのでしょうか。
どうかこれ以上、Nさんの心が疲弊しませんよう、
そして、光り輝く将来あれと、心から願っています。

とんでもない大きな不正。どうして明るみに出ないのかと思います。
一流の企業、大学、研究所とはいえ、その未来に翳りが差しているがゆえに、
盗用などの事件を引き起こす羽目になるのでしょうか。
だとしたら、告発云々にかかわりなく、行く末は見えているのかもしれません。

しかし、やはり悔しいですね。

| さびしんぼう | 2008/02/23 3:04 PM |


sabiさんの復活は、嬉しいですね。

誰かに昔言われました、「Nさんの仕事は、いつも綱の上を渡ってるね」
面白いことに、何とか今は綱は、繋がっています。

ただ、誰かに聞いて貰いたい、と言う気持ちです。
特許制度も無茶苦茶です。発明者でもない人間が、上司であったことを利用して、出願できるのですから
しかも、あからさまにパクッているんですから、
しかも、私が先に出していた特許を取り下げて、自分達の名前で出して、しかも特許庁はそれに登録査定を出すと言う有様、
人間不信になってもしょうがありませんが・・

波乱の多い1年でした。研究実務である実験は殆んど出来ませんでしたが、幸いバイオとナノテクで、依頼を受けて2冊ずつ、本の部分執筆もしましたので、少なくともこの領域での存在は示せたと思います。(いわゆるお高い調査会社本3冊、講*社本1冊)

そうそう、少し心が穏やかになる話が1つ。
バイオのほうで買い取って出た特許が、特許査定がとれました。基本特許になりますので、非常に強い特許です。
多分、この領域で米英以外の国が取った珍しい例でしょう。この特許、既にアメリカ特許、(ついでですが韓国特許)が取れていますから、日・米・韓で成立した特許になりました。

| 被害者N | 2008/03/06 2:03 AM |


技術立国などと騒いでいても、法令と国会審議と、投稿内容に示された、このような行為の可能性と情報操作の実情(マスコミの様様なレベル(御用系の画策もふくむ))を考えれば、正体は見えてくる。
 Nさんとか、先日なくなった助手の人とか、ある特許をとったというくだりがありますが、これでは再検証できにくい。新聞発表の件でも地方版では情報格差ゆえの忘却、情報の正当性への不信感がぬぐえない。
常軌を逸した内容のようですし、正当であると信じるなら、過剰な負担抜きに検証できる糸口を示すべきではないでしょうか。理系の人ならわかるでしょう。
 
| | 2008/05/07 2:19 PM |


社団法人エレクトロニクス実装学会において刊行されている、エレクトロニクス実装学会誌記載の第9巻第7号(通巻第62号)2006年11月
■ 特集/金属ナノ粒子を応用したマイクロファブリケーション 複合型銀ナノ粒子を用いた接合技術
/大阪大学 廣瀬明夫,山口拓人,井出英一,小林紘二郎 528
この特集に引用された彼ら自身の論文の多くに、複合型銀ナノ粒子の説明として私の論文・特許が引用されていながら、当時も現在も私の作った複合型銀ナノ粒子が市販されていないことから見ただけでも充分である。また、2002年に廣瀬明夫が発したメールがあり、そもそも私が発案し、紹介したものであることは充分に証明が付く。なお、私は、この特集の次の論文「金属ナノ粒子および合金ナノ粒子ペーストによる微細回路形成 」 /大阪市立工業研究所 中許昌美 533 
の引用に出てくる:特許3205793 超微粒子及びその製造方法」の主発明者である。

2002年6月17日付けメール
-----------------------------------------------------
At 01:16 午後 02/06/17 +0900, Akio Hirose wrote:
**様
大阪大学の廣瀬です。4月の貴社訪問の際には大変お世話になりありがとうございました。
その際にお話のあったAgナノ粒子については、特に興味を持ちました。
当日の議論でもありましたように、エレクトロニクス接合材料(特に高温はんだ代替材料)としての可能性は大きいと考えられます。当研究室では、貴社との共同研究も含めて、可能であればこれに関して基礎的検討を行ってみたいと考えております。開発商品と言うことで困難な点もあるかと存じますが、貴社のご見解をお知らせいただければ幸いです。
*******************************
廣瀬明夫
大阪大学大学院 工学研究科 生産科学専攻
565-0871 吹田市山田丘2−1
TEL
FAX
e-mail *****@mapse.eng.osaka-u.ac.jp
-----------------------------------------

まあ、事実上私の正体を出しているようなものですが、仰るとおり、いささか信じられないレベルの話でもありますので、はっきりさせます。

しかし、正直未だに怖いですよ。
実際、彼らの書いた論文を見れば判りますし、彼らの新聞発表、朝日1件、日刊工業2件もだし、廣瀬明夫のホームページ表紙も、堂々と自慢げに書いていますし、

 実際、どうすればよいのか、未だに迷い続けています。

 コメント送信の手が震えます。

| 被害者N | 2008/07/06 12:38 AM |


>被害者Nさん

こんばんは、sabiです。

夜中にふと目を覚まして、携帯サイトからNさんの投稿を読み、
思わず息を飲みました。

Nさんの勇気に、心から敬意を表します。

この書き込みが、いかに大きなリスクをともなうものであるか、
私も重々承知はしているつもりですが、
正直なところ、胸のすく思いがしています。
(不適切な表現かもしれませんが……。)

5月7日付のコメントを書かれた方、
私からはなんともお返事のしようがなかったのですが、
情報を明示する方向へと、背中を押してくださったのですね。

もし、このページが少しでもNさんのお役に立つのでしたら、
ぜひ使ってやっていただければ、と思います。

| さびしんぼう | 2008/07/06 3:39 AM |


ルビコン川を渡るのは、怖いものです。
間違いなく、これは、彼らに対する告発です。
もし彼らに、名誉と言う言葉があるのならば、反論したらよい。
もし彼らが、裏で手を回して私を潰す為に努力を始めたら、お互い地獄でしょうね。
(これまでの経緯から、これになる可能性は高いですが・・)

主犯は小林紘二郎氏だと確信しています。当時教授でしたし、2005年のナノ学会での発表、同じく2005年の1月の電話と云い、たちが悪すぎます。現在、福井工大教授になっていますね。
廣瀬氏は、多分始めは従犯だったと思いますが、彼が積極的に論文を書くようになってから、私の名前を完全に消しましたし、そもそもそれ以前の迫害を知っていて、やっていることですから、現時点では完全な共犯か主犯でしょう。

井出英一君は、居心地好いですか?確かにあなたは単なる院生だったかもしれませんが、大人の研究者なのですから、事の善悪は知るべきです。日立製作所が経過を知っていれば、会社も共犯になるのですよ。

どんなに、善意で見ても、彼らの行為は、盗用に当たります。

------------------------------------
独立行政法人 理化学研究所の表明
研究不正

 「研究不正」とは、科学研究上の不正行為であり、研究の提案、実行、見直し及び研究結果を報告する場合における、次に掲げる行為をいう。ただし、悪意のない間違い及び意見の相違は研究不正に含まないものとする。(米国連邦科学技術政策局:研究不正行為に関する連邦政府規律2000.12.6 連邦官報 pp.76260-76264の定義に準じる。)

(1) 捏造(fabrication):データや実験結果を作り上げ、それらを記録または報告すること。
(2) 改ざん(falsification):研究試料・機材・過程に小細工を加えたり、データや研究結果を変えたり省略することにより、研究を正しく行わないこと。
(3) 盗用(plagiarism):他人の考え、作業内容、結果や文章を適切な了承なしに流用すること。


平成17年11月2日

理研科学者会議

科学研究における不正行為とその防止に関する声明
 科学者は、その研究目的が自己の好奇心に基づくものであれ、国策的戦略にのっとったものであれ、できうる限り自律的かつ誠実に研究を遂行する義務を持ち、その研究成果を自らのものとして公表する権利を有している。
 理化学研究所は、わが国随一の自然科学における総合研究機関であり、自然科学の新しい研究分野を開拓するとともに、国民の負託に応じた重要な分野での戦略的研究を遂行し、研究成果の社会への還元に努めている。すなわち、世界に伍して先端的研究を推進するわが国の拠点である。この理化学研究所において、研究者は他の機関にも増して、前述にある研究者としての義務と権利を心して自覚し、諸外国としのぎを削りつつ研究を遂行しなければならない。
 昨今、科学研究において、捏造(Fabrication)、改ざん(Falsification)、盗用(Plagiarism)などの非倫理的不正行為が発生しており、理化学研究所もその例外ではなかったことは悲しむべき事である。
 研究における不正行為は、研究者に社会が託した夢と信頼を裏切る行為であり、科学に対する裏切り行為であるとともに、研究者自身の自殺的行為であると極言できる。理化学研究所の研究者一人ひとりが、このような不正行為に陥ることのないよう、厳しく自らを律するとともに、他者にその疑いがある場合に、すみやかに適切な対応をなし、不正行為を未然に防ぐ努力をなすべきである。
 科学研究の不正は科学者に対して社会から託された夢と希望を自ら踏みにじる行為であることを改めて強く認識し、科学をこよなく愛する理化学研究所の研究者として、以下のことを宣言する。


科学の真理を追求するうえで、いつも他を欺くおそれがないよう自らを律する。
他者の不正を決して黙認しない。
指導的立場に立つ研究者は、研究に不正が入り込む余地のないよう日々心を配る。 また、不正のないことを示すための客観的資料・データ等の管理保存を徹底する。
研究論文の著者は、その論文の正しさを客観的にいつでも誰にでも説明する責任がある。

| 被害者N | 2008/07/07 11:41 AM |

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JUGEMテーマ:学問・学校
| ニュース(大学関係) | 09:37 | - | - |
大阪府立大院生の論文データ捏造事件
これはsabi的には、かなり不可解な事件であった。

27日、大阪府立大が発表したところによると、
大学院工学研究科の修士課程2年の院生が、
薄膜トランジスタに関する論文のデータを捏造していたとのこと。
この論文は2006年、応用物理学会の英文誌に掲載され、
また、前年9月に発表した前段となる論文は、同学会の奨励賞を受賞していた。

<参照>
大阪府立大院生が論文データを捏造 理想的な数値1千個 (asahi.com)
大学院生が論文データを捏造、大阪府立大が発表 (NIKKEI NET)
論文ねつ造 : 大阪府立大院生認める 想像で数値データ入力
(MSN毎日インタラクティブ)
などなど‥‥。

今月21日に、学内の修士論文発表会で院生が同じ内容の発表をした際に、
助手らがデータのとり方の不自然さに気づき、これを指摘。
院生のパソコンやノートなどを調べると、実験をした証拠がないことがわかった。
問いただしたところ、データの捏造を認めたという。

担当教授らの指導がなっていなかったとか、
研究科全体としての責任を問わねばならないとか、あれこれ言うことは簡単である。

だが、sabiの関心は、別のところにある。

院生は、理想的な特性を表す数値を約1000個捏造し、入力していたとのこと。
担当教授も、 「きれいなデータで全く疑わなかった」 と、語っているという。
そのような、あまりにもできすぎたデータを捏造し、
あろうことか、学会の奨励賞まで受賞してしまったその院生は、
いったいどんな思いで、これまで過ごしてきたのだろう。

親に手伝ってもらった学校の宿題が、
何かの賞に入選してしまったときの、小学生のような気持ちだったのだろうか。
これは子どもながらに、たいへん心を痛める出来事だったりするのだが‥‥。

たとえ、何らかの人格障害 (病的な虚言癖など) を持つ人であったとしても、
まるっきり罪悪感のかけらもないということは、まず考えられない。
だれにも打ち明けることができずに、ウソの上塗りを重ねてきたのだろうか。

担当教授は、時期的なものから推定して、
学会の奨励賞を意識しての捏造だったのではないかと、話しているとのこと。
このコメントの真偽そのものも不明であるが、もし仮にそうだとしたら、
それを過剰なまでに彼に意識させたものは、いったい何なのか?

ただひたすら、競争から落ちこぼれたくないという思いだったのか?
あるいは、一流企業に就職したいとか、
ドクターをとって名誉ある地位につきたいとか、そういう野望があったのか?

その院生の背景をまったく知らないので、
彼をそこまで駆り立てたものがなんなのか、sabiにはわからない。
彼が本当に、奨励賞をとりたかったのかどうかということも。

もしかしたら、単に、 “勉強” はよくできると評価されてきた人間が、
“研究” という創造的活動に初めて遭遇して、相次ぐ失敗やつまずきの中で、
どうとりくんでよいかわからなくなって、ついつい魔が差してしまったのか?

最近の学生・院生は、 “まっすぐ近道で進みたい” という傾向が強いように思う。
だから、ムダな留年はできないし、必要最小限の授業を効率よく受講し、
そして、絶対にその単位は落とせない。
「修論が書けませんでした」 なんて、もってのほか。
いったん思い込んでしまうと、彼らにとってはもう、その道しかないのである。

彼がそういうタイプの人間かどうかはわからない。
しかし、いずれにしろ、この期に及んで、
自分の人生を左右しかねないような崖っぷちに立たされてしまったその院生に、
まわりの人間は、どんなフォローをすべきなのか。
研究科としては、彼への処分や事後処理を考えることに追われてしまいがちだが、
なんとか彼と一緒に、これから生きていく道を模索していってほしいものである。


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| ニュース(大学関係) | 09:53 | comments(20) | trackbacks(10) |
阪大論文捏造事件、教授を懲戒解雇処分へ
大阪大学大学院での、論文捏造事件‥‥
といっても、なにしろここ1年以内でも、
複数の捏造事件が、各地で(大阪大学でも)相次いで明るみに出ているので、
一瞬、「どれのこと??」と思ってしまうほどである。

きょうのニュースで流れているのは、阪大大学院生命機能研究科で起こった事件。
今年7月、論文の共著者の助手らが実験データの捏造に気づき、
責任著者を務めた教授に対して、論文の取り下げを要求。
さらに、助手らの告発を受けた研究科サイドが調査を開始したものの、
助手は調査中の9月1日、研究室でアジ化ナトリウムを飲んで自ら命を絶った、
というものである。

ニュースによると、
同研究科の研究公正委員会の調査で不正が指摘された、
2論文8箇所のうちの一部について、
責任著者である杉野明雄教授(62)は、すでに不正を認めている。
調査結果を受け、同研究科の教授会は「懲戒解雇が相当」とする処分案を決定。
本日24日に開催される、研究教育評議会の場で、杉野教授の処分が検討される。
同案通りに最終決定する見込みであるらしい。

MSN毎日インタラクティブ
阪大論文ねつ造:教授会「懲戒解雇が相当」評議会で処分へ

教授の懲戒解雇が決定されれば、
助手の服毒自殺という行為は、ある程度報われたことになるのだろうか??
しかし、42歳という若さで、大切な家族を残して命を絶ったという重大事が、
果たしてそんなことでチャラになるのか‥‥。
いったい何が、彼をそこまで追い込んだのか‥‥。
もしかしたら、報道だけではわからない、何か深刻な問題があったのかもしれない。
その火種が、いまもなお残っていたりしないよう、ただただ願うばかりである。


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| ニュース(大学関係) | 09:11 | comments(140) | trackbacks(2) |
国立大学でソフトの違法コピー
けさ、まっくんさんからも情報提供をしていただいたが、
(←ありがとうございますm(__)m)
岡山大学と新潟大学の学内で、不正にコピーしたコンピュータソフトが
大量に使用されていたことが1日、わかったそうである。

アメリカの著作権保護団体「ビジネス・ソフトウエア・アライアンス」(BSA)の
指摘を受け、両大学が調査した結果、わかったものだという。

岡山大学における違法コピーの疑いは、
すでに昨年から、BSAによって指摘されていた。
BSAの調べでは、
一昨年末ごろ、「岡山大学で違法コピーが行われている」と情報提供があり、
会員企業2社が岡山大学に通知したが、十分な対応がなかったとして、
昨年8月、岡山地方裁判所に証拠保全を申請。
これを受けて、岡山大学の一部のパソコンに対して証拠保全措置が取られた。
裁判所が学内のパソコンなど70台あまりをサンプル調査した結果、
一太郎・ATOK・フォトショップなど、不正にコピーされたソフトが、
約80件見つかった。
岡山大学には、調査した100倍以上の約10,000台ものパソコンがあり、
ほかにも多くの違法コピーをしている可能性が高いと見られている。

新潟大学では、BSAの指摘によって学内で調査したところ、
教職員などからの自主申告だけでも、
約280件の違法コピーが見つかったとのこと。
価格にして約600万円分、とも報じられている。

国立大学の内部で、このような事態が明るみに出たのは、
今回が初めてである。

しかし、一般論として、
大学という場はこの種の行為が横行しやすい傾向にあること、
また、大学人にそのような体質の人が多いということも、
往々にして指摘されるところである。
こと自分の知的財産権に関しては、めちゃくちゃうるさい人たちだろうに。

sabiは幸いなことに、他人の知的財産権にうるさい同居人がいて、
いろいろとレクチャーしてくれるので、
その手の不正には、手を染めたことがない(というか、染められない)。
うちのだいすは、
JASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)にもきちんとまじめに許諾を得ながら、
うたごえの活動をしている。
世の活動家たちも、見習うべきであろう。

sabiはたまたま大学の人間ではあるが、
大学の人間だから(それを意識して)不正を行わなかった、というわけではない。
気持ち的には、一般のPCユーザーと同じである。
一般の人たちがどれくらい不正をしているのか、sabiは知らない。
しかし、どんな立場の人であろうと、違法行為をしてはならないのは同じである。

またもや、独立行政法人化の話になってしまうが、
もしも国立大学の教職員に、潤沢な予算が配分されるような状況であれば、
ここまでの事態には至らなかったかもしれない。
もちろん、“お金がいくらあっても、悪いことをする人はする!”と言われれば、
それまでなのだが。

独立行政法人化以降、国立大学は独立採算制に近い状態を強いられている。
sabiもたまに自分の大学に行くと、
「電気はこまめに消しましょう」「水を大切に」などの貼り紙が、
前よりもやけに増えたなぁ、と思ったりする(←それはそれでいいことだが)。
しかし、一太郎やらATOKやら、
いまや仕事に必要な最低限のアイテムとさえ言えるソフトぐらい、
全員が公費で購入できなくてどうするんだ、と、sabi的には思うのである。

いまの国立大学は、利潤追求(というか維持)のことばかり考えている。
せち辛いものである。
教職員を減らして支出を減らし、学生を増やして収入を増やす。
当然ながら教職員は忙しくなるが、なぜか給料も研究費も下がる一方。
だから違法行為をしていい、というわけではないのだが。
| ニュース(大学関係) | 19:37 | comments(15) | trackbacks(1) |
大学教員の不祥事(その3)
またもや、大学教員の不祥事である。
(大学教員の不祥事:http://sabi-see.jugem.jp/?eid=53
(大学教員の不祥事(その2):http://sabi-see.jugem.jp/?eid=91

国立極地研究所の前所長で、北海道大学の64歳の元教授、
島村英紀容疑者(東京都練馬区)が1日、詐欺の疑いで逮捕されたとのこと。
本人は、容疑を否認しているという。

島村容疑者は、北海道大学の所有する国有財産である海底地震計を、
ノルウェーのベルゲン大学に勝手に売却したというのだから、驚きである。

調べによると、
島村容疑者は北大地震火山研究観測センター長だった1998年9月ごろ、
ノルウェーに持ち込んでいた北大の海底地震計を売却する権限があるかのように装い、
ベルゲン大の教授に、地震計4台と関連機器1台の代金、約1,652万円を、
自分の個人口座に振り込ませた疑い。
また翌年5月には、海底地震計1台の代金、約375万円を振り込ませた疑い。
島村容疑者は、これらの機器を実際にベルゲン大に発送したが、
個人口座に入金された代金は、もちろん北大には納入されなかった。

北大は昨年4月、
島村容疑者を業務上横領容疑で、札幌地検に刑事告訴していたとのこと。
しかし実際には、詐欺罪の容疑で逮捕されている。
もし詐欺だとすると、その被害者は北大? 国有財産だから国?
そして、ベルゲン大が購入した海底地震計は、どうなるのだろう。
返してもらうのだったら、やっぱり島村容疑者が代金を返却するのだろうか。

この島村容疑者という人物、海底地震研究の第一人者なのだそうだ。
そんなにお金に困っていたのだろうか。
しかし、どう考えてもすぐバレるであろうこの手口‥‥。
約2,000万円の詐取、確かに金額は大きいが、失うものも多すぎる。

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北海道大学にとっては不名誉なことだが、
1月10日、
北大の職員が、道路交通法違反(一時不停止)の容疑で逮捕されている。
横尾美紅容疑者(21歳)は同日、交差点で一時停止の標識を無視し、
パトカーに停止を求められたが、約600メートル逃走。
「免許取り消しになっているから逃げた」と、話しているという。
横尾容疑者は、2003年12月に免許取り消し処分を受けており、
無免許運転の疑いでも調べているとのこと。

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2,000万円の話とはスケールが異なるが(←いや、どちらも重罪だ)、
徳島大学での不祥事。
1月20日、
徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部の50歳代の男性教授が、
女性職員に不快なメールを繰り返し送ったのがセクハラ行為にあたるとして、
大学から戒告処分を受けたそうである。
大学によると、この教授は、昨年1月中旬から約4ヶ月間に約10回、
同じ職場の女性職員に仕事上の電子メールを送る際、
メールの末尾にハートマークを数個付けていたという。
教授は、「ふざけたつもりだったが、認識が足りなかった」と、
反省の弁を述べているとのこと。

確かに、認識が足りないというか、なんというか‥‥。

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最後に、
これは大学教員の不祥事ではないが、
大学が病んでいることを象徴するニュースを一つ挙げておこう。

1月26日、
学長選の無効を求め、7人の教授たちが新潟大学を提訴したとのこと。

新潟大学で昨年12月に行われた学長選で、
現職の長谷川彰氏(68歳)が次期学長候補に選ばれたことに対し、
同大大学院実務法学研究科の山下威士科長など、同大教授7人が大学を相手取り、
候補者決定の無効確認と、文部科学大臣への候補者推薦の取り消しを求めて、
新潟地裁に提訴したという。

学長選には、長谷川氏ら3人が立候補。
教職員らによる第2次意向投票で長谷川氏は次点だったが、
学長選考会議は、長谷川氏を次期学長候補に決定した。

山下科長らは訴状で、
「学長選考会議は第2次意向投票の結果を参考とし、学長候補者を選考の上、
決定すると定めており、学長選考規則に違反している」と主張。
同会議が選考過程を明らかにしない点についても、
「業務の透明性を求める国立大学法人法に違反する」としている。
一方、大学側は、
「学長選考は国立大学法人法にのっとって適正に行われており、
問題はないと考えている」とする文書を出したという。

この国立大学法人法というのは、恐ろしいものである。
大学教職員の自治と、大学教員の学問の自由を骨抜きにする力を持っている。
この法律が施行された時点で、大学は終わった、とsabiは思っている。
選挙制度というのは何のためにあるのか。
どうせ最後は上の人たちが好き勝手に選ぶのなら、選挙などしても何の意味もない。
やめてしまえ。(←もうやけくそ)
| ニュース(大学関係) | 21:15 | comments(17) | trackbacks(1) |
大学教員による大学提訴
公正を期すために、
不祥事を起こしたとされる大学教員が、
逆に大学側を提訴したという話題についても触れておこう。

昨年6月27日、
お茶の水女子大学の58歳の教授が、女子留学生に対するセクハラ認定は
事実誤認であり、懲戒処分後も教育活動をさせなかったのは違法であるとして、
大学側に懲戒処分の取り消しと1000万円の国家賠償を求めた訴訟の判決で、
東京地裁は、大学に100万円の賠償を命じた。
大学は2001年2月、セクハラを理由に教授を停職3ヶ月の懲戒処分とし、
処分が終了した同年5月、
教育活動の停止と大学運営の参加停止を命じる措置を決定し、
2004年3月末まで続けていた。
判決理由で、裁判長は「セクハラ行為はあった」として懲戒処分取り消しの
請求は退けたが、
懲戒処分終了後の措置は「教授の権利を不当に制約するもので、二重処分に
あたり、裁量権の逸脱だ」と判断したという。

昨年7月21日、
北九州市立大学外国語学部の40歳代の男性教授が、
女子学生へのセクハラを理由に停職処分を受けたうえに、
長期にわたるセクハラ防止研修で精神的な苦痛を被ったとして、
大学側に1650万円の損害賠償を求めて、福岡地裁小倉支部に提訴した。
2003年11月、女子学生が教授に電話で飲食に誘われ、
胸の近くに顔を近づけてカメラ付き携帯電話で撮影されるなどの被害を受けたと
大学に訴えた。
教授はセクハラの事実を否定したが、停職6ヶ月の処分となった。
復職後は約2ヶ月間、学内の隔離された部屋で午前9時から午後5時まで、
セクハラに関する文献を読んでレポートを書くなどの研修を受けた。
昨年4月からも、授業など一切の教育活動を禁止され、
再び6ヶ月の研修を強制されたとのことである。
教授は、「同席していた第三者の聴取をするよう調査委員会に申し入れたが、
聞き入れられなかった。一方的な証言だけで、大学からセクハラと認定された」
と主張。代理人の弁護士は、「セクハラ研修は日勤教育だ」と語った。
大学側は、「処分は適正に調査した結果だ」と、述べているという。

この北九州市立大学の教授がその後どうなったのかについては、
ネットで調べてもわからなかった。
セクハラに関する事実関係が果たしてどうであるのかはさておき、
このような処分のあり方がもし事実なのだとしたら、
これは、大学教員の権利を不当に侵害するものであると、
sabiには思われる。

セクハラをダシにして、大学側が教員の権利を侵害するという事例は、
全国のあちこちに存在するのだろうか。
いや、あってもおかしくないのが、今の大学というものである。
つくづく大学がイヤになるなぁ。
| ニュース(大学関係) | 20:52 | comments(16) | trackbacks(2) |
大学教員の不祥事(その2)
話のついでに、
ここ最近の大学教員の不祥事についても触れておこう。

sabiの立場としては、本来なら、
大学についてのいいことを率先して書かなければならないのだろうが、
今はあんまりそういう気分ではないし、
それに実際、やたら悪いことばかりが目についてしまうのである。

昨年12月26日、
一橋大で50歳代の男性教授が、停職6ヶ月の懲戒処分を受けた。
出張旅費の不正受給が理由で、
判明分だけでも、不正出張は28回(2000年5月以降)、
受給額は、約112万3000円にものぼるとのこと。
実体のない虚偽の申請や、キャンセルすべき出張をそのままにしていた
ケースが11回。必要以上に日数が長い出張が17回あった。
「滞在先で論文作成や授業の準備をしていた」と、釈明しているという。
不正がいつから始まったのかについて、大学は、
「5年以上前の資料が保管されていない」として、調査していない。

12月22日、
高知大学大学院理学研究科の、39歳の男性助教授が、
2003年に助手から助教授へ昇任する際、
個人調書に架空の論文名を記載し、
研究業績を水増ししていたことが明らかになった。
同研究科はこれを見逃し、助教授昇任を文部科学省に届けていたという。
個人調書に記載した18本の論文のうち2本は架空で、実際に書いた論文は16本。

sabiが思うに、こんなことは一人でできるはずもなく、
経験豊富な先輩など、だれかにそそのかされたのではないだろうか。
学内の選考委員会というのは形式的なものかもしれないが、
実質的な審査は、複数の人間が直接かかわって行うのだから、
関係者ぐるみの不正であることは間違いない。

12月20日、
京都大学で、大学院農学研究科の60歳の男性教授が、
停職3ヶ月の懲戒処分を受けた。
同じ研究科の女性助手の論文を無断で利用したほか、
同じ助手に対して、過剰な仕事の押しつけや論文作成の妨害、
激しい叱責などの精神的嫌がらせを、長期間にわたって続けていたという。
教授は2002年、林業経済学会の学会誌に自らの名前で論文を発表したが、
その論文は、
当時大学院生だった助手が主に作成した研究報告をもとにしたものであり、
助手が作った図表が、出典を示さず勝手に引用されていた。
同学会は、この論文を2003年3月に抹消している。
さらに教授は、「研究の主たる寄与者は自分だ」などと主張する文書を、
学内外に配布したとのこと。
大学側は、「研究成果の搾取、論文作成の妨害、精神的ハラスメントに当たる」
と判断し、処分を決定したという。

やっぱり今でもいるんだなぁ。
助手をあたかも自分の所有物であるかのように思っている教授が。
情けないことこのうえない。

12月10日、
日本大学医学部の元教授ら5人が、2004年度までの6年間に、
厚生労働省の科学研究費補助金から、
約320万円を不正に支出していたことが明らかになった。
元教授らは、東京都内の医療用品販売業者に、研究用の消耗品を架空発注。
業者側はニセの納品書や請求書を渡し、
書類の提出を受けた大学側が、業者の口座に代金を振り込んでいた。
不正な支出は年度末に行われており、そのお金は業者側がプールしていた。
「補助金は年度内に使い切る必要があり、未使用分を残しておいて研究に
使おうとした」と、話しているという。

業者と手を組んでの不正。まさしく犯罪である。
業者サイドも、この不正で何らかの利益を得ていたのだろうか。
科研費補助金は年度内に使い切る必要があると書かれているが、
sabiは以前、「年度末に余ったとしても返還できないわけではなく、
ただ、手続きがものすごく煩雑で、面倒なこと甚だしいのだ」
というようなことを、だれかから聞いたような記憶がある。
じゃあ、文科省や厚労省はもっと手続きを簡略化すればいいのに、と思う。

セクハラ関係の不祥事も、枚挙にいとまがない。

1月10日、
大阪府警布施署は、心理学実験に協力するため研究室へ来た女児の胸などを
触ったとして、東大阪大学の52歳の元教授、高橋十九朗容疑者を、
強制わいせつの疑いで逮捕した。
調べでは、元教授は昨年11月、大学の研究室で小学4年生の女児の背後から
胸に触った疑い。
同容疑者は「触れたことは確かだが、わざとではない」と容疑を否認しているが、
騒ぎの責任をとり、11月末に辞職したという。

昨年12月12日、
愛知大学文学部の61歳の男性教授が、女子学生と性的な関係を持ったとして、
同大学の評議会から諭旨解雇勧告を受け、退職していたことがわかった。
教授は2003年、大学の研究室で、当時自分の授業を受けていた女子学生と
性的な関係を持った。
女子学生が「関係は合意ではなかった」と大学側に訴えたことから、
大学が弁護士に依頼して調査。教授は関係を持ったことを認めたうえで、
「合意のうえだった」と主張したという。
同大学は、双方の言い分が異なることからセクハラとは認定しなかったが、
「セクハラと疑われる行為が研究室であったのは不適切」と判断し、
昨年8月上旬に処分を決定。教授は同月下旬に退職したとのことである。

11月30日、
鹿屋体育大学の柔道部顧問の61歳の男性教授が、
女子部員2人にセクハラ行為を行い、
また、男子部員2人にも暴力を振るっていたことがわかった。
この教授は、3月から6月にかけて、女子部員と食事をした際に、
部員が不快に感じる性的発言を繰り返したという。
また、10月には練習に遅れたとして男子部員の頭を殴り軽傷を負わせたほか、
別の男子部員にも6月に暴力を振るったとのこと。
教授は大学の事情聴取に、セクハラについては「身体的接触はなかった」と釈明、
暴力についても「指導の必要からやった」と話したという。

11月25日、
長崎大学で、大学院医歯薬学総合研究科の60歳代の教授が、
停職3カ月の懲戒処分を受けた。
女性職員に対して、パソコンでわいせつな画像を見せるなどのセクハラ行為を、
2002年夏ごろから3年間にわたって続けていたとのこと。
教授はほかにも、「下着の色は何色か」と問う英文メールを送ったり、
「筋トレ」「つぼマッサージ」と称して身体に触ったりするなどの行為を
繰り返していたという。
女性が6月に学内のセクハラ相談員に訴え、大学側は異動を提案したが、
女性は「大学にはもういたくない」と、退職した。
教授は行為は認めたが、「相手の意に反してはおらず、セクハラには当たらない」
と話し、処分を不服としているという。

セクハラ問題を挙げていくと、きりがない。
ほかにもさかのぼっていけば、
 ◆愛媛大がセクハラ教授ら4人を懲戒処分(9月14日)
 ◆女子学生の体を触る、専修大が助教授をセクハラで処分(8月30日)
 ◆愛媛大で女性教官がセクハラ?(8月10日)
 ◆セクハラで助教授を停職=女子学生と宿泊−鳴門教育大(7月8日)
など、重大な事件が山のようにある。

また、大学の職員によるセクハラも取りざたされている。

 ◆“酒浸り”東北大職員、女性部下一人ずつ面接して… (12月21日)
 ◆セクハラ:愛知教育大の男性職員、職場でアダルト閲覧(12月15日)
など。

他の職業と比べて、これらが多いのか少ないのかはわからないが、
そもそも大学という場所が病んでいることは確かだと、sabiは思う。

しかし、こういった事件が、被害者や第三者からの訴え、
また学内の調査などで明るみに出るようになってきた風潮そのものは、
非常によろこばしいことではある。
| ニュース(大学関係) | 20:20 | comments(14) | trackbacks(0) |
研究者の良心って‥‥
論文の捏造問題が、世間を騒がせている。

世界規模の大事件となっているのは、
韓国の黄禹錫教授による、ES細胞研究データの捏造問題である。
黄教授は今日、ソウル市内で記者会見し、
論文が捏造されたものであることは認めたものの、
「協力病院の研究員らに全面的に任せ、報告だけ受けていた」と、
自らに捏造の意図がなかったことを主張したという。

国内でも、
東京大学大学院工学系研究科の多比良和誠教授らによる論文について、
その信頼性が問題となり、
教授側は期限の1月10日までに、論文の「再現性」を示すデータを
提出できなかったとのこと。
これを受けて東京大学は、教授とその研究グループを処分すべく、
具体的な検討に入る運びだという。
多比良教授は、たんぱく質合成にかかわるRNA研究の第一人者とされる人物。
当該分野の研究者たちにとっては、殊に大きな衝撃だったことだろう。

昨年5月には、
大阪大学の下村伊一郎教授らのグループが、
2004年10月に米医学誌に発表した肥満に関する研究論文で、
主執筆者の大学生がデータの一部を改ざんしていたことを認めたという。

理系の世界では、データの不正や捏造などはよくある話なのだろうか?

文系のsabiとしては、
はっきりと目に見える形で研究成果の出る理系分野を、
ちょっぴりうらやましく思っていたのだが。

こうした不正や捏造が相次ぐ中で、
文部科学省は昨年12月、研究現場の監視を強化し、
不正を行った研究者に罰則を科す制度を導入することを決定した。
文部科学省所管の研究資金への応募資格を、最長5年間停止。
悪質な場合には、すでに受け取った研究費の返還も求める方針だという。

罰則制度という縛りがないと、
もはや日本の科学者は、正義をつらぬくことができないのだろうか?
これも研究界における業績主義、成果主義のなれの果てなのだろうか。
| ニュース(大学関係) | 21:45 | comments(209) | trackbacks(4) |
大学教員の不祥事
東京大学先端科学技術研究センターの助教授(38歳)が、
児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕されていたとのこと。
この助教授は、
出会い系サイトに「モデル募集」と書き込み、
応募してきた女子中学生に、現金を渡してわいせつな行為をした疑い。
「どんな女の子が出会い系サイトを利用しているのか興味があった」
と、供述しているという。

sabi的には、ひとまず同業者として、
情けないなぁ・・・ という感想のみである。
まあ、sabiにしたって、
いつどういう犯罪者になるかわからないという可能性はあるわけだから、
もちろん他人事ではないのだが。

最近気になった、大学教員関係のニュースを列挙してみる。

10月18日、
三重大学人文学部の男性助教授が、
女子学生の身体を触るなどのセクハラ行為をしていたにもかかわらず、
懲戒処分審査のための事情聴取を3年間にわたって拒み続け、
処分を受けないまま退職していたことがわかった。
同大学は、
「病気を理由に聴取を拒まれた。就業規則上、退職者の処分はできない」
と、説明しているという。
元助教授のセクハラに対する処分の検討は、2002年2月に開始された。
しかし、元助教授は同年10月から病気を理由に休職。
代理人を通して、医師の診断書を示して聴取を断り続け、
傷病休職の期限の3年が過ぎて復職しないまま、9月末に退職したという。

11月9日、
正当な理由なく他人の家の敷地内に侵入したとして、
大阪教育大学教授(60歳)が、住居侵入の容疑で逮捕された。
教授は少しお酒を飲んで酔っており、
「無断で入ってはいない」と、容疑を否認しているという。
調べでは、教授は9日夜、
飲食店経営の女性(52)宅の敷地に侵入した疑い。

11月11日、
香川大学教育学部の男性講師(50歳)が、
学生とのトラブルなどが原因で授業をほとんど行わず、
同学部から9月に辞職を勧告されていたことがわかった。
しかし、講師は勧告に応じなかったという。

12月1日、
岩手県立大学ソフトウェア情報学部の男性教授が、
二重投稿にあたる行為で、大学から処分を受けていたことがわかった。
今年5月の国際学会で教授が発表した論文が、
2003年3月に公表した学生らとの共同論文とほぼ同じ内容であり、
大学は11月21日付で、教授を来年度の学生指導停止処分としていた。
教授は、「提出する論文が多く忙しかった」と話しているという。

これらのほかに、大学ぐるみの不祥事に関するニュースもある。

11月25日、
文部科学省は、大学などの設置に関して虚偽の申請があった場合、
それに対する罰則を制度化して厳正に対処する方針を固めた。
大学間競争が激しくなる中、学生確保を急ぐあまり、
虚偽の内容を含むずさんな書類の提出が目立ってきたためである。
例えば、
◆東北文化学園大学が、多額の負債を隠して架空の寄付金を計上した書類を
提出して設置認可を受けるなどして、元理事長が逮捕(2004年9月)
◆信州大学が、法科大学院を新設する際、就任予定の教員について研究業績を
水増しした書類を提出したことが発覚(2005年4月)
◆山口県立大学で、学長が「完成予定」として申請した論文ができあがらないまま
放置されたことが発覚し、学長が辞任(2005年10月)
など。

その他、科研費の不正使用等々、枚挙にいとまがない。

大学というところは、確かにちょっと妙な人が多いのは事実である。
しかし、そもそも大学というもののシステム自体が、
妙な人たちをつくりだす構造になっているのかもしれない、とも思う。
sabiの周辺には今のところ、比較的まともな人が多いようなので、
非常にありがたく思っているのだが。
| ニュース(大学関係) | 20:46 | comments(10) | trackbacks(8) |
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